2007年11月27日火曜日

健夫5年ぶりシード権

国内男子ゴルフ「カシオワールドオープン」最終日(25日・高知県安芸郡、Kochi黒潮CC=7250ヤード、パー72)、ベテラン・尾崎健夫(53)=フリー=が、ツアー史上最年長でのシード返り咲きを決めた。4バーディー、2ボギーの70、通算7アンダーで6位タイに入り、賞金総額1321万7916円で67位となり、5年ぶりにシード権を獲得した。なお通算13アンダーの手嶋多一(39)=ミズノ=が逆転で今季初優勝を飾った。この試合までで賞金ランク75位中73位までの選手が来季シードを確定。来週の日本シリーズ終了後に賞金シードが確定する。 ジェットが18番グリーンに“着陸”すると、ギャラリーの拍手が一層大きくなった。ピンクのウエアをさっそうと着こなした53歳は「途中まで(来週会場の)東京よみうりが見えてたんだけどなあ」とちょっぴり残念そう。9番を折り返した時点で首位とは1打差。7年ぶりに優勝のチャンスもあったが、15番で耐え切れずにボギー。それでも6位タイという成績に堂々と胸を張った。 優勝こそならなかったものの、5年ぶりの賞金シード復活が決定。05年の友利勝良が50歳で返り咲いた記録を大幅に上回る最年長復活記録だ。今季は予選会から勝ち上がってシードまでこぎつけたが、来年はさらなる目標=00年以来のレギュラーVという野望も増えた。「このコースでこの成績を出せたことで、来年は何はともあれ1勝したいという気持ちになったよ」 勢いで言っているのではない。「今日手嶋と回って、実力差はまざまざと見せつけられた」と、若い選手たちとの差はだれよりも自分が感じている。それを踏まえた上で「技術は無理でも、年取った人らしい、粘り強さや精神力で補える部分はあると思ったね。自信はある」と言い切った。 ならばせっかくつかんだシード権、レギュラーに出まくるのかと思いきや「毎回毎回こんな厳しいピン位置で戦ってたらしんどいもん。シニアは楽しいし」と、来年もシニア優先で行くという。楽しいゴルフもしたいし、若手相手にブイブイも言わせたい。そんな“二刀流”を両立させてしまうのが“ジェット流”。「気ままにノホホンと、来年もギャラリーを楽しませるよ」と笑った。

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