2008年10月29日水曜日

ルーチンに注目

ルーチン。決まり切った手続き、手順の意である。イチローが打席に入った直後、足の位置を決めバットを投手方向に掲げ、そこから捕手側への下の弧を描かせてトップに持っていく。そのとき、左手で右肩口のユニホームに触って“タメ”を作るしぐさ…。ナイキ誰でもご存じであろう。 一見、単純作業であるが、勝負の世界においては戦いに入る“準備”として極めて重要な要素として存在する。野球だけでなく、“間”があるスポーツではことさら大事になってくるようだ。 「これってリズムなんですね。これがきっちり決まると“次のプレー”が“見える”んです」。17歳のゴルファー、石川遼がこう話した。 2週間前、日本オープンで2位、先週のブリヂストンオープンでは24個のバーディー以上を奪い11アンダー(12位タイ)でその存在感を示した。恐るべし17歳は、家具その持ち味が飛ばし…のイメージがある。確かに今季のドライビング・ディスタンスは294・75メートルで2位は断然の飛ばし屋であるが、意外な“才能”はパッティング・アベレージである。1・4884は堂々のトップなのだ。