2008年12月23日火曜日

全日本レスリング 五輪連覇の吉田が7連覇…55キロ級

レスリングの全日本選手権最終日は23日、東京・代々木第2体育館で男女計5階級を行った。女子55キロ級では五輪連覇の吉田沙保里(綜合警備保障)が3試合すべてでフォール勝ちを収め、大会7連覇を達成した。女子の7連覇は、浜口京子(ジャパンビバレッジ)の12連覇(旧70キロ、旧75キロ、72キロ級での通算)に続く史上2位タイ。48キロ級は世界女子選手権3位の坂本真喜子(自衛隊)が4年ぶり3回目の優勝を飾った。 男子フリー55キロ級では、同60キロ級の北京五輪銅メダリスト、湯元健一(日体大助手)の双子の弟、湯元進一(自衛隊)が初優勝。湯元健が欠場した同60キロ級は前田翔吾(日体大)、グレコローマン66キロ級は藤村義(つとむ)=自衛隊=が、それぞれ初制覇した。  ○…男子フリー55キロ級を制した湯元進一は、「今年は兄貴が銅メダルを取ってうれしい半面、自分が『影』になって悔しかった」と率直に心境を打ち明けた。双子の兄健一が北京五輪でメダリストとなった後は、顔が似ているために見知らぬ人から声を掛けられることもしばしば。「そのたびに『違います』と言ってました」。しかし、今回は兄が腰痛で欠場した全日本で初優勝を飾り、「自分がロンドンに向けて先にスタートしたぞ、と言いたい」と胸を張った。

2008年12月19日金曜日

「桑田が憎かった」

10月に23年間のプロ野球生活に幕を閉じた清原和博氏(41)が自伝を来年1月14日に出版することが18日、分かった。引退後の清原氏の著書出版をめぐり激しい争奪戦が繰り広げられたが、出版界で急成長を続ける幻冬舎が権利をつかんだ。タイトルは「男道」。野球との出会い、桑田真澄氏(40)へのわだかまりと友情、西武黄金時代の栄光と巨人時代の苦悩など克明に描かれている。 清原氏の著書出版については引退がささやかれ始めた今夏ごろから水面下で、争奪戦が繰り広げられていた。ある大手出版幹部は「PL学園時代を含めて25年も第一線のスター。子供から大人まで知っていてドラマも多い。活字離れに不況も重なり業界は苦しい。特に単行本の売れ行きは低迷するだけに、清原氏は今後の出版界で最も注目される1人」と語るほどだった。 引退後、最初の活動とも言える自伝出版は幻冬舎が選ばれた。同社は創業15年ながらミリオンセラー14作を数える。芸能人や著名人によるベストセラーも多く、唐沢寿明「ふたり」、郷ひろみ「ダディ」など自伝から、劇団ひとりの小説デビュー作「陰日向に咲く」をミリオンセラーに導いた。球界最大のスターと出版界の風雲児は「男道」で09年最初のベストセラーを狙うことになる。 内容は原点である岸和田リトルリーグやPL学園時代、特に3年生夏の甲子園決勝で2本塁打した宇部商戦を克明に振り返っている。プロ野球時代の思い出ももちろんだが、特にこれまで具体的にされてなかった巨人退団の経緯に触れ、球団外部の人間が戦力外通告にやってきたことなど不可解な出来事まで明かされている。 また、PL学園時代からの同僚、桑田氏が早大進学を表明しながら巨人に指名されたドラフト当時について「桑田が憎かった」と本音をこぼしながら、巨人時代は引退を思いとどまらせたエピソードなど深い友情がつづられた。 10月1日の引退試合以来、目立った活動のなかった清原氏だが22日発売の同社の雑誌「GOETHE(ゲーテ)」のインタビューで、わずかに残った未練について語っている。左ひざ手術から復帰後、本塁打が打てなかったのがそれで「あのボクサーのようになれたらいいですね」と45歳で世界王者に返り咲いたジョージ・フォアマンに思いをはせている。ファイティングスピリットを失わない「男道」は続いている。

2008年12月11日木曜日

注目の美人プロ

日本女子プロゴルフ協会今季入会者だけが出場できる「LPGA新人戦加賀電子カップ」が千葉県にあるグレートアイランド倶楽部で開幕。今大会には「マスターズGCレディース」で4位タイに入り注目を集めた櫻井有希、プロテストトップ合格の黄アルム(韓国)、賞金ランキング9位のイム・ウナ(韓国)らが出場している。

ラブラブモード封印

明日から開幕する男子、女子、シニアツアーの対抗戦「日立3ツアーズチャンピオンシップ」を前に、出場選手全員による公式会見が開かれたが、女子チームからは早くもハンディキャップに対する不満の声が漏れ始めた。総ヤーデージは、男子が7031ヤード、シニアは6718ヤード、女子は6040ヤードに設定されており、男子と女子の差は1000ヤード近い。しかし、女子チームのキャプテン・福嶋晃子が「ティが(男子と)あまり離れていなかった」と言えば、賞金女王の古閑美保も「本当に1000ヤード違いますか?いや、そんなに離れていないと思う」と、目を丸くする。男子、シニアチームの同情を誘うかのような発言だが、裏を返せば女子チームの勝利に対する強いこだわりとも言えるだろう。それは、「プロゴルファーだから、スタートしたら勝ちたいと思って真剣勝負でやる」という古閑の言葉も裏付けている。昨年の女子チームは最下位に沈んだだけに、なんとしても2連敗は避けたいところだ

ツアーの枠を越えた夢の対決いよいよ開幕!

国内男子、女子、シニアのトップ選手が2日間に渡り火花を散らす「日立3ツアーズ選手権」が千葉県にあるキングフィールズゴルフクラブで開催される。今年で4回目を迎える今大会、昨年は谷口徹、片山晋呉らを擁した男子ツアーが粘るシニアツアーを振り切り大会2勝目を飾っている。【写真特集】 2日間4ステージで行われる今大会、初日午前のファーストステージは各チーム2人がプレーし良いほうのスコアを採用するベストボール方式、午後のセカンドステージは各チーム代表4選手によるシングルス戦を行う。2日目午前のサードステージは、2人で1つのボールを打つダブルスオルタネート方式、そしてファイナルステージは再びシングルス戦で争われ、4ステージの合計ポイントで勝敗が決定する。 男子ツアーは、賞金王片山晋呉を筆頭に、賞金ランキング2位に躍進した矢野東、今季2勝の谷原秀人、選手会長の宮本勝昌にスーパールーキー石川遼を加えた最強チームを結成。大会連覇に向け磐石の態勢を整えた。 初優勝を狙うシニアチームは中嶋常幸を中心に、シニア賞金王の飯合肇、渡辺司、三好隆、室田淳が出場。昨年大会は最下位に終わった女子ツアーは、賞金女王古閑美保、3度目の出場となる横峯さくら、賞金ランキング2位の李知姫(イ・チヒ)、福嶋晃子、今季ブレイクした原江里菜が顔を揃え2度目の優勝に燃えている。各ツアーの意地とプライドをかけた今季最後の熱戦がいよいよ幕を開ける。

2008年12月6日土曜日

東京よみうりカントリークラブ

東京よみうりカントリークラブで開催されている、国内男子ツアー最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」の3日目。2位タイスタートの武藤俊憲が、7バーディ・2ボギーとスコアを5つ伸ばし、トータル9アンダーで、プラヤド・マークセン(タイ)とともに首位に立った。1打差の3位には石川遼、手嶋多一、ジーブ・ミルカ・シン(インド)がつけている。 首位の武藤俊憲は前半を3バーディ・2ボギーで折りかえし、10番でまたボギーを叩いてしまう。だが「いつもならブレーキがかかってしまうところだけど、粘れました」と後半は4つのバーディを奪い「成長したところだなと思います」と今日の内容に納得していた。明日は「この成長したゴルフをもう1回やってみて、優勝できればいいですね」と最終戦で今季2勝目を狙う。 3位タイの手嶋多一は「今日はパットが異常に入ったね~」とこの日のラウンドを振り返った。パットが冴え、前半で2回、後半も2回と6~7メートルのパットが面白いようにカップに吸い込まれ、上がってみれば7バーディ。前日の7位から3位へと順位を上げてきた。「明日は6つぐらい伸ばさないといけないんじゃないかな。(優勝は)13~14アンダーは行くんじゃない?明日はいくだけ、いきます!」と約1年ぶりの優勝に向け闘志を燃やしていた

2008年12月1日月曜日

女子ゴルフ 古閑の劇的逆転Vで幕 初Vは8人 今季総括

08年の女子プロゴルフツアーは11月30日終了。古閑美保(26)が最終戦のJLPGAツアーチャンピオンシップでゴルフ史に残る劇的な逆転優勝を決め、約120万円差で李知姫(29、イ・チヒ=韓国)をかわして初の賞金女王を手にした。 古閑は、平均ストロークでは71.6832で6位だが、終盤の2勝を加え、自己最高の4勝を挙げたほか、2位3回など上位入賞が多かった。 外国人選手として2人目の女王を目指した李は、最終戦で10位に終わったが、日本女子オープンも優勝して実力を証明した。平均ストロークも70.8824で首位だった。 横峯さくら(22)は、1億円を突破して賞金ランク3位。飛距離を生かし平均バーディー数で首位のほか、各部門でまんべんなく上位に顔を出した。福嶋晃子(35)は、今季メジャーに昇格したワールドレディスで優勝するなど気を吐いたが、後半息切れ。不動裕理(32)は、今季も出場試合を絞った。それでもプレーオフで3勝するなど、4勝は古閑と並んでトップだ。 初優勝は8人。日本勢は今季も若手の伸長が光り、有村智恵(21)、原江里菜(21)、若林舞衣子(20)、服部真夕(20)、上原彩子(24)が初優勝を飾った。