2008年11月25日火曜日

救世主は“ナマズ”

ノリ弁に欠かせない白身魚のフライが、価格高騰から存亡の危機に立たされている。欧米の需要増や漁獲制限により、材料として多用されるスケトウダラはここ数年で倍に値上がった。そこで救世主(?)として立ち上がったのがナマズだ。大手水産会社は“代替魚”にナマズの一種で安いベトナム産淡水魚「バサ」に着目し、輸入量を大幅に増やす方針だ。 2006年にバサの輸入を始めた水産大手「マルハニチロホールディングス」傘下の「マルハニチロ水産」は、09年度に07年度比で3.5倍の850トンをベトナムから輸入する。現地の工場でフィレ切り身に加工して冷凍。輸入後は主に弁当チェーン、学校給食、ファミレスなどへフライ用として売り込んでいく。 バサは大きなもので体長1.5メートル、体重250キロの超大型淡水魚で、主にメコン川に生息し、カンボジア、ベトナムでは食用魚として親しまれている。特にベトナムではベトナム戦争後、日常的にナマズを食べるアメリカへの輸出用として養殖が盛んになった。

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