2007年11月23日金曜日

ゴルフ返り咲きへ!

国内男子ゴルフ「カシオワールドオープン」(22日、高知県安芸郡芸西町・Kochi黒潮CC=7250ヤード、パー72)、ベテラン・尾崎健夫(53)=フリー=が5バーディー、2ボギーの69、3アンダーで首位タイ発進した。現在賞金ランクは78位だが、今大会で25位までに入れば02年以来の賞金シード復活となるだけに、返り咲きへ向け好スタートとなった。また現在賞金ランクトップの谷口徹(39)=フリー=も3アンダー、首位タイ。優勝すれば5年ぶり2度目の賞金王が決まるだけにこちらも気合十分だ。 火花が飛び散るような強烈ショットが流れを変えた。尾崎健は5番ロングで1打目を水のないクリークに入れてしまったが、SWを手に脱出に挑戦。「下がコンクリートだから、正直怖かった」と振り返った打球は、右斜め前の岩の壁にぶつかって跳ね返り、後ろの岩に当たって前に飛び出した。 そこから4Wでグリーン横まで運び、再びSWを手にチップインバーディーを奪取。「おれの人生も捨てたものではない」とちゃめっ気たっぷりに笑ってみせた。 現在賞金ランクは78位。ボーダーラインと言われる1000万円まであと130万円余りで到達する。今大会で25位までに入ればボーダーをクリアするが「自分としては来週は鹿島セントラル(最終予選会会場)か、東京よみうり(日本シリーズ会場)かどっちかしかないと思っている」と話し、この大会でのシード確保は頭に入っていないという。 「この期に及んで、という言葉があるでしょ?それにここで25位に入るより、鹿島で25位に入るほうが簡単だもの」とベテランに焦燥感は全くない。今季はレギュラーだけでなく国内外のシニアツアーにも積極的に参戦しているが「試合のペース配分がうまくいっていて疲れもない」ことが、シード確保への焦りや欲を封印している。 予選会挑戦=レギュラーツアーが主戦場という意思表示でもある。「(9月の)全日空までで賞金シードはいけると思ってシニアに出てたらこんなになっちゃった」と笑いを誘ったが、25位などと中途半端なことは言わず、優勝で東京よみうり行きの切符をもぎ取ってみせる。

0 件のコメント: