2007年11月27日火曜日

カシオワールドオープン第3日

男子プロゴルフツアー カシオワールドオープン第3日(24日、高知・Kochi黒潮CC、パー72) 谷口徹(39)=フリー=が5年ぶり2度目の賞金王に王手をかけた。4バーディー、2ボギーの70で回り、首位と1打差の通算8アンダー2位に浮上。優勝か単独2位で、片山晋呉(34)=イーグルポイントGC=が45位以下なら、次週の最終戦、日本シリーズJTカップ(29日~12月2日、東京よみうりCC=報知新聞社主催)を待たずして賞金王が決まる。64のコースレコードを出したC・キャンベル(32)=オーストラリア=が9アンダーで首位。片山は2オーバー39位に後退した。 予言通りの優勝&賞金王へ、谷口が絶好の位置で最終日を迎える。一時は3打離されたが「チャンスが来るまで我慢」と耐え、13、14番でともに2メートル半を沈め連続バーディー。優勝した05年大会最終日にも連続バーディーを奪った勝負どころでスコアを伸ばした。 初優勝した98年の三菱ギャランなど、高知県では4戦2勝。しかし「場所は関係ない。うまい人が勝つよ」と通算14勝の貫録を見せた。逆転Vは6度も経験。1打差などないも同然だ。 3つの重圧と戦っている。「賞金王と優勝と上田桃子やね」同じ清水重憲キャディーが担ぐ桃子は前週、優勝で賞金女王を決めた。大会前、「私は決めたんで谷口さんも頑張って下さい」とゲキを飛ばされており「2位で(賞金王を)決めてもシャクやしね。優勝で飾れば桃子にバカにされないかな」と気合を入れた。 前回賞金王に輝いた2002年は、左側頭部の血管腫で「カシオ-」を欠場。入院中の最終日に主役不在で賞金王が決まった。1か月もクラブを握れず、一時はゴルフ人生も危ぶまれただけに素直に喜べなかった。「あのときは賞金王なんてどうでもよかった。プレーしている方が楽しいからね」最終日は亜紀夫人と長女・菜々子ちゃん(2つ)が来場予定。最高の瞬間は、最愛の家族と分かち合う。

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