2007年11月27日火曜日

大逆転で初のメジャー優勝

国内女子ゴルフ「LPGAリコーカップ」最終日(25日・宮崎県宮崎市、宮崎CC=6455ヤード、パー72)、首位・不動裕理(31)=フリー=と5打差でスタートした古閑美保(25)=キリンビバレッジ=が67の好スコアをマークし、通算13アンダーの275で大逆転優勝した。古閑は日本女子オープン、日本女子プロを含めた国内の三大大会初制覇で今季2勝目、ツアー通算7勝目を挙げた。不動は74と崩れ、2打差の2位。今季の賞金女王、上田桃子(21)=加賀電子=は通算3アンダーの5位に終わり、大山志保の持つ約1億6629万円の年間最多獲得賞金記録の更新はならなかった。 本人が一番、考えてもなかった大逆転勝利だ。しかもメジャーで、しかも不動相手の金星。古閑は「酸素が吸いづらかった」という終盤を乗り切って、ウイニングパットを沈めた。 熊本・東海大二高2年時に、清元登子プロに師事。その時に初めて見た「休憩しない、水も飲まない、トイレにも行かない。マシンのように同じ動作を繰り返す人」が不動だった。当時から今に至るまで「常に見て、勉強したい」尊敬の対象だけに「緊張しっぱなしでした」と振り返る。 それでも、2番から4番まで立て続けの3連続バーディー。5番までに不動がスコアを1つ落とし、序盤で1打差にまで迫る。さらに9番のバーディーで、ついに尊敬する人を捕らえた。 キーポイントは第2、第3ラウンドでボギーを叩いた15番。その2日間同組でラウンドした佐伯から「先に行って、塩をまいとくからね」という応援ももらった。ティーショットは右の林。「やっちまった~っ」という一打は幸運にも打てる場所にあり“塩効果”で花道まで持っていって、寄せワンのパーセーブだ。 続く16番で、不動がティーショットを曲げてダブルボギーとし、ついにトップに立った。これで「いろんなことを考えすぎて」呼吸困難に陥りながらも「盆と正月と誕生日がいっぺんに来たゴルフ」を最後まで展開。メジャー初戴冠にこぎつけた。

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